御相談頂いたのは、小中学校の同級生からでした。
70代のお母様の認知症が進行し、在宅介護が困難になってきた事から、あるグループホームへご入居されておられました。
入居時の介護度は「要介護1」、自力歩行も可能な状態だったのですが、わずか半年の間で「要介護4」に。
状況を尋ねてみると、訪問診療の病院から強いお薬を処方され、歩くこともできなくなり日々食事もとれなくなって体調を崩され、入退院の繰り返しに・・・
やせ細りコミュニケーションも取れなくなり表情もなくなっていくお母様を心配されて、別のグループホームへの転居のご相談を涙ながらに頂きました。
見学→お受入れ
あるグループホームの相談員様が親身になってご相談に乗って頂き、早速見学→お受入れを頂きました。
当初は、あまりの身体状況の衰えに、ホームの職員さんも回復の心配をされておられましたが、手厚いケアと「心の寄り添い」の結果、わずか2ヶ月でしっかりお食事も摂れるようになり体重も4kg増量、私が訪問した際には他の入居者様とご一緒に明るい笑顔とつやつやしたお肌で体操されてました。
ご本人様から笑顔で何度も何度も「ありがとう、ありがとう。」とお言葉を頂き、思わず涙がこぼれました。
認知症だから薬で抑えるのではなく、「人の温もり」と「心のケア」が、どれだけ大切なのかを実感した実例でした。